アラヤのサドル

暇かと思えば忙しくなり、忙しくなるかと思えば暇になり、
忙しいときは全く余裕がないほど忙しい・・・
よくわからない状態が続いています。
でも、春と言えばここ数年、桜は咲いたが仕事は何もない・・・と言う
なんとも切ない春を何度か迎えていたので
それに比べればまだ今年はましなのか・・・。
とは言え、震災の影響も今後どうなるのか・・・・
ただただ、その日の忙しさに流されている今日この頃です。



とりあえずは乗れる?ようになったマイクロハリーですが
サドルがようやく完成しました。
オークションで入手したSWALLOWの刻印のあるサドルですが
いつ頃の何と言うモデルについていたものかは今のところ不明です。
最初予定していたブルックスの銅鋲に打ちかえる案件は断念。
と・・言うのは
当時の日本製のサドルには裏に補強板が入っています。
こんなの

何の繊維かわよくわかりませんが劣化が進行していまして
小口なんかは触るだけでポロポロ崩れます。
なくても大丈夫なんじゃないかとも思ったんですが
当時の日本のサドル技術としては必要だから付いていたんだろうと・・・たぶん
やっぱり付けることにしました。
それでエポキシ系接着剤を熱してドロドロにして浸透させて補強しました。(写真は補強済み)
で、元通りに貼り付けたわけですが

この補強板の厚みが結構あり、鋲はこれを貫通させて打ち込むことになるのですが
ブルックスの鋲では長さがちょっと足りなく、打ち込みできません・・・・。

あっさり諦めました。
で、何か別の方法はないかと考えたところ、以前、イトーさんとこで見せてもらった
ジルベルソーのサドルが鋲ではなくボルトで固定されていたのを思い出しました。
こんなの

それで、すぐに思いついたのが極抵頭ボルトを使えばできるんじゃないの?
それに銅のワッシャを付ければ似たようなことできるんと違うの?

で・・やってみました・・。

う〜ん・・・・う〜〜ん

やかましいし!安っぽい!

で・・結局・・銅ワッシャーは止めました。



こういうところって、やっぱりきっちりしたディテールで作られていないと
逆に、ごちゃごちゃして、普通のワッシャが安っぽさを増長させてしまいます。
トルクスのM5の極低頭ボルトの頭の厚さは1mm、直径は9mm。
鉄鋲とさほど変わらない大きさです。
ワッシャの型が革についてしまいましたが、この方がすっきりしてすごく普通。
これで行こうと思います。